Zoho CRMを検討するときのプランの選び方ガイド「CRMプランはどれがいい?CRMCRM PlusやZoho Oneとの違いは?

Zoho CRMを検討するときのプランの選び方ガイド「CRMプランはどれがいい?CRMCRM PlusやZoho Oneとの違いは?
目次

本記事では、Zoho CRMを検討するときに問題となる「どのプランを選択するのか?」についてZoho認定パートナーの当社の観点から解説します。Zoho CRMを検討するときにどのプランを選択するのか?ということについてお悩みの方はぜひ参考にしてください。なお、それぞれのプランにはこの記事では解説しきれない細かい違いがあります。あくまでも本記事ではプランの目星をつけていただく程度としていただき、実際の導入に際しては詳細の機能比較をすることをお勧めします。

Zoho CRM導入時のプランの選択肢

まず、Zoho CRMを使いたいという場合に検討すべき選択肢が7つあります。Zoho CRMには4つのプランがあるとともに、それ以外にもZoho CRMを含む複数のアプリをバンドルしたZoho CRM PlusとZoho One(全社員利用 or 限られた社員が利用)というプランがあり、その中で最適なプランを選定する必要があります。当然購入した後にアップグレード・ダウングレードは出来ます。

Zoho CRMの料金ページ

Zoho CRM Plusの料金ページ

Zoho Oneの料金ページ


Zoho CRMを使う場合のプランの選択肢一覧

ここでまず考え得るべきは単体契約かCRM PlusかZoho Oneかの3つの選択肢からの選択になります。以下に違いをまとめてみました。


ZohoCRMを含むプランの機能の違い

なお、当社ではZohoCRMのプラン選定からカスタマイズ・活用支援まで伴走型で支援をしております。お気軽にご相談くださいませ。

Zoho CRM単体 / Zoho CRM Plus / Zoho Oneのどれを選択すべきか

Zoho CRM単体 / Zoho CRM Plus / Zoho Oneの3つの選択肢からどれを選択すべきかについて解説します。これはZohoでどこまでの業務をカバーしたいか、によって変わってきます。Zoho CRMに加えて8つのアプリを利用できるCRM Plusでは、営業の他にマーケティング領域の業務までカバーしているのが特徴です。Zoho Oneは更にそれに加えて会計や人事、グループウェアも含むあらゆる業務領域をカバーしているのが特徴です。

それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

Zoho CRMの単体利用

Zoho CRMでは顧客管理、商談管理、簡易的なマーケティング活動を実行するための基本的な機能が提供されます。特徴的なのは、一斉メール配信やフォーム作成、簡易的なステップメール機能等も実装できるため、CRMだけでも簡易的なマーケティング活動までカバーできる点です。もちろん、より高度なマーケティング活動にはCRM以外のZohoアプリを利用する必要があり、その場合はZoho CRM PlusかZoho Oneを選択する必要があります。

Zoho CRMの紹介ページ

単体契約のメリットは、手頃な価格でCRMの基本機能を利用できることです。また、他のZoho製品や外部サービスとの連携が可能であり、必要に応じてZoho CRM PlusやZoho Oneへの切り替えも出来るため、まずは単体利用した上で必要に応じて切り替えを検討するのもいいかもしれません。

Zoho CRMを単体利用する場合の選択すべきプランは?

Zoho CRMを単体契約する場合、スタンダート・プロフェッショナル・エンタープライズ・アルティメットの4つのプランが存在します。このどのプランを選択するのか、について解説します。

Zoho CRMのスタンダードプラン

ほぼCRMをカスタマイズしない場合で、見積書や請求書等の帳票関連の機能を使わない場合にはこのプランを選択します。営業における商談フェーズ管理や見込み客データの蓄積場所として利用する場合はこのプランで十分かもしれませんが、カスタマイズして業務活用するには難しいでしょう。

Zoho CRMのプロフェッショナルプラン

スタンダードプランに対して、見積書や請求書等の帳票関連機能が付与され、カスタマイズ性がやや向上したプランになります。またデータ容量も下位プランよりも大きく向上します。

上位のエンタープライズプランとの差異として最も大きい点はカスタムタブが使えるかどうか?です。カスタムタブとは、Zohoが用意する「取引先(企業)」や「連絡先(顧客個人データ)」等のデフォルトのデータ項目以外に管理したいデータタブをカスタマイズして用意することができる機能です。例えば、自動車販売業の場合、管理すべき重要な情報として「車両情報」があると思いますが、これを入れておくべき適切なデータ項目(タブ)はZohoにはデフォルトでは存在しません。このような業界・業種・業務に合わせたデータを入れておくタブを用意することがこのプランでは出来ないので注意が必要です。

Zoho CRMのエンタープライズプラン

エンタープライズプランは最も選択されるケースが多いプランと感じます。理由は前述の通り、プロフェッショナルプランとの最も大きい違いである「カスタムタブ」が使える点です。更に、データ分析のためのアナリティクスで使える分析レポートの種類、上司による承認プロセス、コマンドセンター(業務プロセスの管理)等、一連の業務に合わせたカスタマイズが十分に行える状態を用意することが出来ます。

アルティメットプランとほぼ機能自体の違いは無いため、Zoho CRMにおいてほぼフル機能が使えるプランとして捉えて問題有りません。CRMをカスタマイズして使いたい、販売管理や営業事務まで含めてDXを目指す、という企業にはピッタリのプランでしょう。

Zoho CRMのアルティメットプラン

こちらはエンタープライズプランの容量(利用できるデータ量やレコード数)強化版になります。ですので初期導入の場合はまずは下位プランを選択し、エンタープライズでも容量が少なくなったらアルティメットにアップグレードする、という流れになります。初期的な検討時にはあまり選択肢に含める必要は無いかもしれません。

Zoho CRMのプラン選択

カスタマイズの必要性が無いならスタンダード、カスタマイズしたいが自社独自のデータ(タブ)を作る必要がないならプロフェッショナル、自社独自のデータ管理を行い、承認プロセス等含めてCRMに営業関連のあらゆる業務を集約したいならエンタープライズ、既に別のCRMを利用していて大量のデータがありアルティメットじゃないと移行できないならアルティメットという選択肢になるでしょう。

Zoho CRM Plusを選択するメリットは?

Zoho CRM PlusはZoho CRMに加えて、マーケティングオートメーション、カスタマーサポート、プロジェクト管理、チームコラボレーションなど、さまざまな部門が一体となって働くための機能が提供されます。具体的には前述の表に記載している8つのアプリです。

Zoho CRM Plusの紹介ページ

特に、Zoho CRM Plusを構成する以下の5つのツールはデジタルマーケティングを行うために必須のツールであり、どれもCRMの顧客データと連動して利用ができるため、マーケティング部・担当がいる会社では検討価値があります。

Zoho CRM Plusのマーケティング関連ツール:

Zoho Campaigns メルマガ配信(一斉メール配信、予約配信、SNS連携、ステップメール等)

Zoho SalesIQ Web接客・トラッキングツール(オンラインチャット、顧客のWeb閲覧履歴からスコア付)

Zoho Analytics BI・レポート作成ツール(各マーケティングツールの数値のまとめ、レポート・ダッシュボード化)

Zoho Survey アンケート作成・集計ツール(オンラインフォーム・アンケート作成・結果分析)

Zoho Social SNS投稿管理 (複数種のSNS一括投稿と投稿結果の分析)

また、上記のマーケティングツール以外についても、以下の2つのツールが付帯しています。これらはどちらかというと社内の営業やマーケティングに紐づく業務の効率を上げるツールです。

Zoho Desk 問い合わせ管理ツール(SNSやフォーム、電話、メールでの問い合わせを一元管理する)

Zoho Projects プロジェクト管理ツール(システム開発や建設プロジェクトの進捗と工程管理)

Zoho CRM PlusはCRMにおけるアルティメット相当の機能と容量を持ち合わせた上で上記のアプリも含めて、費用が月額6,840円であるのは低価格であると思います。上記の8つのアプリのうちいくつかでも選択する必要がある場合はCRM Plusは有力な選択肢になります。

Zoho Oneを選択するメリットは?

Zoho OneはZohoが保有する45以上のアプリケーションを使い放題というとてもお得なプランです。しかも全社員で利用する場合は月額4,440円で利用できるという破格設定になっています。これはZoho CRMのエンタープライズプランを下回る価格で、従業員数が少ない場合や全社員でCRMを使う場合は、この選択肢が最もコストパフォーマンスが高い場合が多いです。

Zoho Oneの紹介ページ

Zoho Oneには45以上という途方も無い数のアプリケーションの利用が含まれるので、全ての解説は難しいので割愛します。Zoho Oneを使い始めてすぐに全てを利用するというケースも考えにくいため、まずはCRMといくつかのアプリケーションを使い始めて、その後それ以外のアプリの活用も検討するという流れがベストです。

また、全社員で利用することを想定しない場合でも、月額¥10,800円で利用できます。これでも十分他のCRMや個別にアプリを契約していくのと比較すると安価である場合が多いです。全社員で利用するわけではないがZohoの複数のアプリを使いたい、ということであればこのプランも選択肢になります。

Zoho Oneには、人事管理や会計等の関連するアプリも多く含まれます。当然全て使う必要もないのですが、人事管理(People)や請求書発行(Invoice)電子契約(Sign)グループウェア(Connect)等は既存の国産SaaSと機能性も遜色なく、CRMと連携して使えるメリットもあると感じています。既存のSaaSからZohoブランドに統合していくことでコスト削減にも寄与します。

まとめ

最後にZohoCRMのプラン選定をどう行うかについてまとめたいと思います。まずCRMについては初回に求める要件でカスタマイズの必要性が高い場合は「エンタープライズ」、必要性が低い場合は「プロフェッショナル以下」が選択肢になります。

そして、CRMでエンタープライズを選ぶ場合でマーケティング関連アプリも含めてZohoで行いたい場合はCRM Plus、それ以外のツールも使いたい場合はZoho Oneが選択肢になります。特に全社員でZohoを使う、というコミットメントが出来る場合にはZoho Oneは強力な選択肢になります。

とはいえ、選択に際しては細かい機能比較や検討も必要になることもあると思いますので、当社のような認定パートナーに一度ご相談いただく、というのも有用かと思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

本記事の監修

株式会社etika代表取締役 宮村佳祐

株式会社etika 代表取締役

宮村佳祐

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