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Zoho CRMをお使いの皆様、日々の業務お疲れ様です。 Webサイトからの問い合わせメールや、パートナー企業からの新規案件メールなど、決まったフォーマットのメールを受信する機会は多いかと思います。
その際、Zoho CRMの「メール構文解析(メールパーサー)」機能は非常に強力な味方です。メール本文から必要な情報を自動で抽出し、CRMのデータレコード(見込み客や連絡先など)を自動生成してくれます。
しかし、この標準機能を使っていると、こんな「壁」に直面しませんか?
「問い合わせメールに『お客様の情報』と『具体的な商談(案件)の情報』が両方書かれているのに、メール構文解析では『見込み客』か『商談』のどちらか1種類のレコードしか自動生成できない...」
「結局、2つ目のレコード(例えば『商談』)は手動で作成して、後から関連付けし直している。この手間が意外と面倒だ...」
そのお悩み、非常によくわかります。 もし、1通のメールから「顧客データ」と「商談データ」の2種類を自動で生成し、さらにそれらを「関連付け」まで完了できたら、データ入力の手間はゼロに近づくはずです。
実は、Zoho CRMの「メール構文解析」と「カスタム関数(Deluge)」を組み合わせることで、この理想的な自動化を実現することが可能です。
この記事では、メール構文解析の標準機能から一歩進み、1通のメールから2種類の関連データを自動生成する、実践的な活用方法を解説します。
まず、標準のメール構文解析機能について簡単におさらいします。
この機能は、あらかじめ設定した「構文解析テンプレート」に基づき、受信したメールの本文から特定のテキスト(例:「会社名:」「お名前:」「お問い合わせ内容:」など)を識別し、その内容をZoho CRMの特定の項目(フィールド)に自動でマッピング(割り当て)して、1つのデータレコードを生成する機能です。
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これは非常に便利ですが、前述の通り、あくまで「1通のメール → 1種類のレコード」が基本となります。
例えば、以下のようなWebサイトからの問い合わせメールを考えてみましょう。
メール例:
[お客様情報] 会社名:株式会社サンプル ご担当者様名:鈴木 太郎 メールアドレス:suzuki@sample.com
[ご相談内容] 希望製品:〇〇システム 導入予定時期:3ヶ月以内 詳細:既存システムの入れ替えを検討しており、 〇〇システムの見積もりが欲しい。
メール例 ここまで:
この1通のメールには、
という、本来は別々に管理すべき2種類の情報が含まれています。
標準機能では、このメールから「株式会社サンプル」という『取引先』レコードを1つ作ることはできますが、同時に「〇〇システム導入」という『商談』レコードを自動生成し、さらに今作った『取引先』に関連付けることはできません。
この「2つ目のレコード作成」と「関連付け」という手作業が、日々の業務の中で見えないコストとしてのしかかってきます。
この課題を解決するのが「カスタム関数(Delugeスクリプト)」です。
メール構文解析の設定(構文解析ルールの実行後)とワークフロールールを組み合わせ、カスタム関数を連携させることで、以下のような高度な自動処理フローを構築できます。
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この「メール構文解析 + カスタム関数」の連携が実現すると、ユーザーには以下の大きなメリットがもたらされます。
Zoho CRMの「メール構文解析」は、それ単体でも便利な機能です。しかし、そこに「カスタム関数」という強力な自動化の武器を組み合わせることで、標準機能の「1メール=1レコード」という枠を超え、業務の実態に即した高度な自動化を実現できます。
「メールからのデータ登録業務を、もっと効率化したい」 「手動での関連付け作業から解放されたい」
もし、そうお考えであれば、この「メール構文解析 + カスタム関数」の連携に関してお困りの際は是非一度当社にご相談ください!
(注:カスタム関数の具体的な実装には、Zohoの独自スクリプト言語「Deluge」の知識が必要となります。設定が難しい場合は、Zohoパートナーや専門家にご相談いただくことをお勧めします。)
