2023-05-11

はじめてのDeluge(デリュージ)

はじめてのDeluge
目次

地方の中小企業におけるIT導入や活用コンサルティングを提供する株式会社etika(エティカ)CRMサポートセンターです!

今回はZohoサービスと連携したオンラインのスクリプト言語「Deluge(デリュージ)」についてご説明します。

Delugeの悩み

まず、多くのZoho日本人ユーザーはDelugeに関して2つの問題点を抱えています。

Delugeに関する公式の情報が少ない

Delugeに関する公式の情報は、英語で提供されており、日本語での情報は限られています。このため、Delugeの正しい使い方を学ぶことが難しい場合があります。本記事では、英語の公式情報を日本語に翻訳し、Delugeの基本的な構文や使用方法について解説します。

検索してもZoho CRMでの使い方についての情報が少ない

Delugeは、Zoho CRMの機能を拡張するためのプログラミング言語ですが、検索してもZoho CRMでの使い方についての情報が少ない場合があります。本記事では、Zoho CRMでDelugeを使用する方法について詳しく説明します。

Delugeと問題点

Zoho内のあらゆるサービス内で使用できるプログラミング言語であり、主にビジネスプロセスを自動化するために使用されるDelugeですが、簡単に学習できるというわけではありません。

 Delugeは、プログラミングの基礎知識があることが前提であり、Delugeの癖や考え方を理解する必要があります。また、Zohoの各アプリケーションに関する知識・デバッグ、テスト、エラー処理などについても理解する必要があります。

 では、どうして難しいDelugeをわざわざ使う必要があるかについて説明します。

デフォルト機能だとできない”実務寄り”の実装が出来る

デフォルトの機能だけでは、実際の業務フローやビジネスプロセス上で柔軟に対応ができないケースが発生する可能性があります。例を見ていきましょう。

サンプルケース:データ操作の自動化

 ZohoCRMの顧客情報や商談情報などのデータを効率的に操作するために、Delugeを使用することがありますが既存の機能では、一括で複数のレコードを操作することができないしたり複雑な条件やルールを設定することができません。そのため、Delugeを使用することで、自動化に必要な複雑な条件やルールを設定し、データ操作を自動化することができます。

例えばワークフロールールを使うことで、異なるタブにレコードを生成することが可能になりますが、デフォルト機能では1タブかつ1レコードしか生成できません。

また、自動化機能はワークフロールールやスケジュール処理をすることである程度のことはできるのですが、Zohoの仕様によって業務フロー上ではそのまま使えない事態も起こりえます。

 例えば見積書のステージが特定の値(例:受注済みなど)になった時に請求書の下書きを作っておきたい…といったことがデフォルトの機能だと実現できません。

Delugeで何ができるのか

Delugeを使用すると、次のようなことができます。

・レコードの作成、更新、削除などのデータ操作

・レポートの作成、更新、削除などのビジネスプロセスの自動化

・メールやSMSの送信、外部APIの呼び出し、Webhookの受信などの通知機能

・ループ、条件分岐、関数の作成などの高度なプログラミング機能

これらの機能を自働化して、Zoho CRM内のビジネスプロセスをより円滑にすることができます。

Delugeの使い方の基本

 Delugeスクリプトの基本構文は、次のようになります。

 事前に関数の画面上部にある『Edit  Arguments』から以下のように設定します。


// ※事前にEditAugumentsで変数を定義します
// 請求書情報を取得する
invoice = zoho.crm.getRecordById("Invoices", invoice_id);

// 請求書情報を表示する
info invoice;

上記コードをコピーペーストして、右上の『保存して実行する』をクリックするとinvoice_idを入れるように求められます。

実際にCRMに戻り請求書の詳細画面を選択したときのURLの末尾がIDとなります。動作確認のために1レコード選択し、先ほどの画面にペーストして『save』をクリックします。


// ※事前にEditAugumentsで変数を定義します
// 請求書情報を取得する
invoice = zoho.crm.getRecordById("Invoices", invoice_id);

// 請求書情報を表示する
info invoice.get("id");

そうするとJSON形式で請求書の情報が取得できます。

このままだと使えないため、取得するデータを絞ります。以下のようにコードを変更します。

そうすると、JSON中の『id』というキーを持つ値のみを抽出することができます。

この抽出した値を持つ変数を代入することで新しいレコードを生成するのに使ったり、更新するのに使ったりすることができる、といったイメージです。

 他にもDelugeスクリプトは、コメント、変数、IF文、FORループ、関数の定義と呼び出し、などの構文を持ちます。また、Delugeには、豊富なライブラリが用意されており、レコードの作成、更新、削除などのデータ操作を行うことができます。

次回以降の記事について

本記事ではDelugeにふれる手順についてまとめました。

本ブログでは以下の内容についても更新予定です。

・Delugeの基本構文や文法の解説

・Zoho CRMでのDelugeの活用例

・Delugeを学ぶためのオンラインリソース

・Delugeを使って問題を解決するためのステップバイステップのチュートリアル

などなど…。

これらのトピックを取り上げ、より詳細なDelugeスクリプトの解説や、実践的なビジネスプロセスの自動化について解説します。読者のニーズに合わせて、より具体的なトピックを取り上げることも可能です。お楽しみに!

過去のZOHO CRM機能紹介記事は下記よりご確認ください。

Zoho CRMのブループリント機能の使い方について
ZOHO CRMとコールコネクト(ブラウザ電話システム)を連携してインサイドセールス業務を効率化!
ZOHO Campaignsを使用した自動メール送信の設定について
展示会やイベントでの名刺交換時のお礼メール送信を自動化をZOHO CRMで実装してみた

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Zoho CRMは他にも作業を自動化するための機能がたくさんあります。ただ、多機能に渡るが故に学習コストは膨大にかかってしまいます。

そこで一度コンサルティングパートナーにご相談いただくのが一番です。弊社はZoho CRMの機能についても実績豊富に対応しております。

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本記事の監修

株式会社etika代表取締役 宮村佳祐

株式会社etika 代表取締役

宮村佳祐

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