TL;DR: 2026年10月9日時点で、福岡の中小企業がCRM・ITツール導入にいま申請できる主な窓口は、国の「デジタル化・AI導入補助金2026」(受付中の6次締切: 2026年10月30日17:00、7次以降は日程未発表)です。福岡県の「中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金」は6次(8月17日)まで全て募集終了、北九州市のDX推進補助金も令和8年度は受付終了しています。本記事では各制度を「今申請できるか」のステータス付きで整理します。
福岡県内の中小企業がCRM(顧客管理システム)などのITツール導入に活用できる補助金には、国の「デジタル化・AI導入補助金」(旧IT導入補助金)と、福岡県・市町村の独自制度があります。制度ごとに対象・締切が異なるため、「どれが今使えるのか」を最初に押さえることが重要です。
この記事は制度の公募状況に合わせて随時更新しています(最終更新: 2026年10月9日)。
まず結論: 制度の早見表(2026年10月9日時点)
| 制度 | 実施主体 | 補助上限 | 補助率 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| デジタル化・AI導入補助金2026(通常枠) | 国 | 450万円 | 1/2以内(賃上げ要件該当で2/3以内。要件は第7次公募回から変更) | 受付中・6次締切 10/30(金)17:00(7次以降は日程未発表) |
| 中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金 | 福岡県 | 大規模 最大2,250万円/小規模 最大225万円 | 2/3〜3/4以内(賃上げ額による) | 6次(8/17正午)まで全て募集終了・次回は未発表 |
| 生産性向上支援助成金(一般枠) | 北九州市 | 100万円 | 1/2以内 | 受付中・12/4(金)まで※予算到達次第終了。粗利の減少などが要件 |
| 生産性向上支援助成金(中東情勢枠) | 北九州市 | 100万円 | 1/2以内 | 受付中・12/4(金)まで(7/1新設)※予算到達次第終了。要件は公募要領で確認 |
| 生産性向上支援助成金(DX強化枠) | 北九州市 | 200万円 | 1/2以内 | 終了(5/29締切) |
| DX推進補助金(令和8年度) | 北九州市(FAIS) | 500万円 | 2/3(市内中小企業) | 終了(5/29締切)・9/18に採択企業一覧を公表・次回は未発表 |
| 中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金 | 福岡県 | 56万2,500円(国と合計で3/4へ嵩上げ) | 1/12以内 | 終了(2026年1月19日申請期限) |
締切・要件は変更される場合があります。必ず各制度の公式ページで最新情報をご確認ください。
国: デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)
2026年度から「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更されました。CRMを含むソフトウェア導入費・クラウド利用料などが補助対象で、福岡県内の企業ももちろん利用できます。
通常枠の補助額・補助率
- 補助率: 1/2以内(最低賃金近傍の従業員が3割以上いる事業者は2/3以内に嵩上げ)
- 補助額: 5万円〜150万円未満(1プロセス以上)/150万円〜450万円(4プロセス以上)
2026年度の残りスケジュール(通常枠・インボイス枠共通)
- 5次までは締切済みです(5次は9月末)
- 受付中の6次締切: 2026年10月30日(金)17:00 / 交付決定: 12月10日(木)予定
- 7次以降のスケジュールは未発表です(公式サイトで「確定している募集回のみ公表・随時更新」とされています)
- 2026年10月9日に、第7次公募回以降の制度変更(補助率引き上げ要件の変更、1人当たり給与支給総額の申請要件の追加など)が案内されました。補助率や要件の説明は、第7回公募からの公募要領で確認してください
締切は17:00厳守で、1分でも過ぎると申請できません。締切直前はシステムが混雑するため、余裕を持った準備が必須です(詳細: デジタル化・AI導入補助金2026の変更点と締切スケジュール)。
CRM・Zohoが対象になる仕組み
補助対象となるのは、事務局に登録された「ITツール」を、登録済みのIT導入支援事業者と共同で申請するスキームです。当社(株式会社etika)はZoho認定パートナーであるとともに、2026年度もIT導入支援事業者として登録済みで、Zoho CRM・Zoho Oneを含むZoho製品導入での補助金申請をサポートしています(参考: 日本統計センター様プレスリリース・IT導入補助金×Zoho CRMのご案内)。
なお、交付決定前の契約・発注は補助対象外になるため、「先にツールを契約してしまう」のが最も多い失敗です。
福岡県の制度
中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金(募集終了)
省力化・デジタル化などで生産性を向上させ、賃上げにつなげる県内中小企業を支援する補助金です。1次から6次まで募集が行われ、6次(2026年8月17日(月)正午必着)をもって全て募集終了しています。7次の記載は県のページにありません。次回の公募は未発表です(以下は制度の内容です)。
- 補助率・上限額(事業場内最低賃金の引き上げ額による):
- 30円以上60円未満の賃上げ: 補助率2/3以内・大規模支援 最大2,000万円/小規模支援 最大200万円
- 60円以上の賃上げ: 補助率3/4以内・大規模支援 最大2,250万円/小規模支援 最大225万円
- 主な要件: 福岡県の「中小企業“稼ぐ力”応援センター」による支援を受けていること、事業場内最低賃金を30円以上引き上げること
- ソフトウェアは「生産性向上の課題解決のみに使用する場合」に補助対象となります
出典(2026年10月9日確認): 福岡県庁 募集案内ページ
賃上げとセットという条件はありますが、補助率3/4・上限2,250万円は全国的に見ても手厚い水準です。CRM導入を「生産性向上の取り組み」として位置づけられるかがポイントになります。
中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金(終了)
国のIT導入補助金2025「通常枠」の嵩上げ対象事業者に対し、県が補助率1/12・上限56万2,500円を上乗せし、合計3/4まで負担を軽減する制度でした。2026年1月19日の申請期限をもって終了しています(過年度の制度内容: 解説記事・県の専用サイト)。
北九州市の制度
生産性向上支援助成金(一般枠・中東情勢枠は受付中)
物価高騰の影響を受ける中小企業の生産性向上の取り組みを助成する制度です。
- 一般枠: 上限100万円(下限30万円)・助成率1/2以内・受付は2026年12月4日(金)まで(予算に達し次第終了)
- 中東情勢枠: 上限100万円・助成率1/2以内・受付は2026年7月1日〜12月4日(金)(予算に達し次第終了)。中東情勢の影響を受けていることや粗利の減少が要件で、助成対象は原油由来製品の代替などです。詳しくは公募要領で確認してください
- DX強化枠: 上限200万円・助成率1/2以内・5月29日で受付終了
一般枠は省エネ投資・効率化・販路開拓などが対象ですが、令和6年4月以降の連続する任意の3か月の粗利が令和4年4月以降の同期より10%以上減少していることが要件です。ソフトウェア導入が対象になるかも含め、公募要領での確認が必要です。出典: 北九州市中小企業支援センター
DX推進補助金(令和8年度・公募終了)
デジタル技術を活用した業態変革・新ビジネス創出に最大500万円・補助率2/3という手厚い制度です。令和8年度公募は5月29日で終了し、9月18日に採択企業一覧が公表されています。次回の公募は未発表です。今年度は4月30日から公募が始まりました。来年度の導入を検討している企業は、公募が出る前から業務整理を始めておくと準備しやすくなります(詳細: 北九州市 DX推進補助金の解説)。
【参考】近隣県の制度
山口県でも令和8年度「DX推進補助金」(情報処理システム・先駆型・DXツール導入型)が公募されました(5月22日締切・終了)。北九州エリアと商圏が重なる企業は、山口県DX推進補助金の解説も参考にしてください。
Zoho導入で補助金を使う3つの注意点
- 交付決定前に契約しない — 交付決定通知の前に契約・支払いをすると補助対象外になります
- 締切から逆算する — 申請にはgBizIDプライムの取得(発行まで日数がかかる)や事業計画の作成が必要です。締切の1ヶ月前には着手しましょう
- 返還リスクを理解する — 賃上げ目標などの要件未達や実績報告の不備で、補助金の返還が必要になる場合があります
申請までの進め方
- 無料相談 — 導入したい業務範囲と時期をヒアリング
- 対象判定 — 使える制度と枠の見立て(国+県・市の組み合わせ)
- スケジュール策定 — 締切から逆算した準備計画
- 申請・導入 — 申請サポート→交付決定→Zoho導入・定着支援
当社は福岡市・北九州市の2拠点で、補助金を活用したZoho導入を支援しています。→ 福岡・九州のZoho導入支援
よくある質問(FAQ)
Q. 福岡の中小企業がCRM導入に使える補助金で、今申請できるものは?
A. 2026年10月9日時点では、国のデジタル化・AI導入補助金2026(受付中の6次締切: 10月30日17:00)が主な窓口です。福岡県の生産性向上・賃上げ緊急支援補助金は6次まで全て募集終了しています。北九州市の生産性向上支援助成金(一般枠・中東情勢枠)は予算残があれば12月4日まで申請できますが、粗利の減少などの要件があります。
Q. Zohoは補助金の対象になりますか?
A. デジタル化・AI導入補助金では、事務局に登録されたITツールが補助対象です。当社は2026年度もIT導入支援事業者として登録しており、Zoho CRM・Zoho Oneを含むZoho製品での申請をサポートしてきた実績があります。ツール側の登録状況を含め、無料相談で見立てをお伝えできます。
Q. 補助金がもらえるのは導入の前ですか、後ですか?
A. 後です。交付決定→導入・支払い→実績報告→補助金入金の順で、いったん全額を立て替える必要があります。資金繰りを含めた計画が必要です。
Q. 国と県の補助金は併用できますか?
A. 同一経費への重複受給は原則できません。どの制度をどの経費に充てるかの設計が重要になるため、計画段階でご相談ください。
まとめ(要点)
- 本命は国のデジタル化・AI導入補助金2026。受付中の6次締切は2026年10月30日(金)17:00、7次以降は日程未発表(2026年10月9日時点)
- 福岡県の生産性向上・賃上げ緊急支援補助金(最大3/4・2,250万円)は6次(8月17日)まで全て募集終了。次回は未発表
- 北九州市は生産性向上支援助成金(一般枠・中東情勢枠)が12月4日まで受付中(要件あり)。DX推進補助金は令和8年度の受付が終了
- 交付決定前の契約NG・締切逆算・返還リスクの3点に注意
- 制度の組み合わせ判断は、IT導入支援事業者でもあるZoho認定パートナーの無料相談で




